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2月の読書忘備録

金曜日のまちだです。

早いもので3月です。時間の経過が早すぎてめまいがします。

今回も先月読んだ本を振り返ります。皆さんにとってはどうでもいいことかと思いますが(笑)、僕自身の記録としてまとめておこうかなと。もし気になる本があればこっそり教えてくださいね。

『山桜記』(葉室麟著)。戦国末期〜江戸前期の武士の夫婦を描いた短編集。権力者への反抗や、お家騒動の様子を可能な限り淡々と描く文体が心地よい。夫婦の愛情が美しく、ときに官能的。武士の世の中は妻の支えのおかげで成り立っていることを痛感。著者の他の作品も読みたくなる。

『助けてと言えない 孤立する三十代』(NHKクローズアップ現代取材班)。若くしてホームレスになった人々の記録。自分をホームレスを認めず援助を拒否する姿に、世の中に蔓延る「自己責任」という言葉が突き刺さる。もっと周りに弱音を吐いていい。不寛容な時代の具体化を本著にみた。

『ラスト・コード』(堂場瞬一著)。とある殺人事件をきっかけに政治的、国際的な問題が浮かびあがる。相棒で取り上げられそうな題材。ここまでエンタメ寄りの作品を読むのは久しぶり。痛快な展開は楽しめるが、締めくくりに向かって少し都合が良すぎな気も。読後はとても爽快感。

『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足』(小長谷正明著)。神経内科医の筆者が、有名な独裁者の映像や当時の記録から、彼らが患った脳疾患の様子を推測する。かなり病状が進行しているにも関わらず最高権力者の座に就き続けざるを得ない状況は異常だ。興味深く読んだが、結論は多少不透明。

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