まっちぃによる出演者のご紹介⑤~温水元 編

【あらすじ】

東北地方にあるとある田舎町にある寄生虫研究所。ここに東京から新たに研究員の昭夫が赴任してきた。研究熱心な昭夫とは対照的に、妻の由美は田舎の暮らしになかなか馴染めずにいる。このままじゃいけないと、由美は寄生虫について学ぼうとする。そこで由美は昭夫以外の研究員の様々な面を知る。元夫とその家族との確執、東日本大震災の経験などの話を聞くうちに、由美の中で小さな変化が芽生えていく。

WOHの常連です。これまでにブラジルに逃亡したマッドサイエンティスト、嫉妬心にあふれたベテラン映画監督、大正時代のスケベな豪商などを演じてもらっています。どんな役も温水さんならではの「クセ」が加味されると不思議な魅力が醸し出されるのです。ご本人もなかなかにクセが凄いですが(笑)、個性派俳優として札幌で存在感を放っています。今回の役は東京から東北の田舎に引っ越してきた「昭夫」さん。研究者としてはとても優秀だが、野心的ではなく、それでいて自分勝手な人物です。その自分勝手さが物語の発端となっています。正に温水さんの真骨頂だと思います。

普段の昭夫さんは自分の勝手さに恐らく気付いていません。自分のすることが正しいと思っているような人です。かといって高圧的でもありません。実は一緒にいるとこういう人が厄介です。ラストシーンではそんな昭夫さんの微細な変化が垣間見られます。他人からみれば大したことないことでも、本人にとっては大きな変化です。僕はそのシーンを見るたびに程度の差こそあれ「変化しない人はいないんだな」ということを感じています。本当に素敵な瞬間です。見逃してほしくない瞬間です。

そんな温水元が出演する舞台「この生は受け入れがたし」は、4/25-28@ターミナルプラザことにパトスで上演します。上演時間は約70分。劇場にはその30分前から入場できますが、実はその時点で何かが既に始まっています。更にお楽しみ頂けるよう、可能であればお早めにご来場ください。

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是非とも劇場でご覧ください。お待ちしています。

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