この物語は「人間愛」に満ちている。

劇団words of hearts 第18回公演

「この生は受け入れがたし」

【あらすじ】

東北地方にあるとある田舎町にある寄生虫研究所。ここに東京から新たに研究員の昭夫が赴任してきた。研究熱心な昭夫とは対照的に、妻の由美は田舎の暮らしになかなか馴染めずにいる。このままじゃいけないと、由美は寄生虫について学ぼうとする。そこで由美は昭夫以外の研究員の様々な面を知る。元夫とその家族との確執、東日本大震災の経験などの話を聞くうちに、由美の中で小さな変化が芽生えていく。

先日の稽古で全てのシーンを作り終えました。まだまだ粗削りではありますが、大きな関門を超えたのは確かです。ここから細部にわたって調整をしていくのです。創作は次のフェーズに移行したわけです。ここへきて新しい発見の連続です。今まで見逃してきた事柄が非常に重要な意味を持って目の前に現れたり、これまで見えていたものが役割を終えてフッとどこかへ行ってしまったり。毎回、そんな儚さや危うさを伴った「宝物」を日々探しています。チーム全体で鉱脈を掘る作業を続けたいと思います。

この物語では人間同士がぶつかったり、寄り添ったり、色んなものを抱えていたり、上手く伝えられなかったり、新しい一歩を踏み出そうとしたりしています。そのどれもが可笑しくて、散々笑った後に思わず抱きしめたくなります。それはきっとそこに自分の姿を投影してしまうからだと思うのです。濃淡の差こそあれ、舞台上で躍動する俳優を通して自らが抱えている苛立ちや葛藤を垣間見るからだと思うのです。そして全編を通して一貫してるのは人間に対する「愛」です。是非とも劇場で感じてください。

今回も俳優やスタッフ共々、メンバーに恵まれました。稽古場では次々とアイディアが出て、それを皆で検証し、大笑いしながら、時には頭を抱えながら共に歩を進めています。実に頼もしい連中です。近日中に個別にじっくり紹介したいと思います。

※チケットのご予約は当サイト特設ページ下の「チケット購入はこちら」からどうぞ。俳優やスタッフに直接ご連絡してくれてもOKです。

劇場でお待ちしています。(まちだ)

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