NO IMAGE

読書忘備録・1月

まちだです。

個人的な2022年の目標の一つに『インプット』というのがありまして。要はたくさんの作品に触れて自分の引き出しを増やそうということなのです。そこで今回は年末から今月にかけて読んだ本を振り返ろうと思います。

その①『沈黙のパレード』(東野圭吾著)。ガリレオシリーズは短編の科学トリックを楽しむよりも、長編で湯川教授の人情味が垣間見られる方が好み。緻密に伏線を積み上げた挙げ句に二転三転する展開に驚嘆してしまう。犯罪を犯したのは一体誰なのか。登場人物の想いが切ない。来年映画化。

その②『死刑のすべて』(坂本敏夫著)。著者は元刑務官。死刑囚と近くにいた者の言葉はどこまでも現実で、安易な理想とは一線を画す。拘置所の規律が緩んでいく恐ろしさも描いている。その中で著者が死刑囚を人としてとことん向き合う姿勢には頭が下がる。どれだけ過酷な仕事なんだろう。

その③『誘拐』(本田靖春・著)。昭和30年代後半に起こった誘拐事件のドキュメント。警察の初動捜査のミスから解決までに2年以上を費やしたことに驚く。警察は執念が実った形だろうが、遺族の苦しみは計り知れない。最初の人物紹介のような章は少し難読だが、関係者の心理描写は迫力がある。

『その④最高のコーチは、教えない』(吉井理人著)。現役時はもちろん、コーチとしても活躍中の著書によるコーチ論。一昔前の「押し付け」によるコーチングではなく、軸としてあるのは、あくまでも選手主体だということ。今の自分の仕事や立場に照らし合わせると、とても勉強になる。

今回は珍しく小説が少なかったですね。ノンファクション系を楽しんだ月でした。次回は今月見た映画を紹介します。

コロナがまたまた元気な最近ですが、僕らも元気に過ごしましょう。もちろんちゃんと感染防止の対策は取りながら。ではまた。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!