稽古も本格的に始まりました。

劇団words of hearts第19回公演
「博士と過ごした無駄な毎日」
札幌公演:2024年10月17日(木)~20日(日)@コンカリーニョ
江別公演:2025年6月7日(土)@えぽあホール

稽古も本格的に始まりました。
前回の試みを踏襲しつつも一味違う舞台にするため、俳優やスタッフとあーでもないこーでもないと色々話しながら進めています。

既に興味深いシーンが芽吹きつつあります。それこそ前回と同じことをやっているつもりでも、全く新しい光景が広がっていく瞬間を感じています。稽古場に流れるとても贅沢な時間が流れています。ワインが時間をかけて熟成されていくように、この物語を更に進化させていこうと思います。札幌公演チケット絶賛販売中です。Web予約はこちらからお願いします。是非とも劇場でお会いしましょう。

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太平洋戦争末期の昭和19年7月。北海道江別町(現江別市)に「江別製作所」という工場が建てられました。舞台「博士と過ごした無駄な毎日」は、そこで実際に造られていた木製戦闘機「キ106」に携わっていた人々を描いています。女学校を卒業したばかりの三人の女工さんたちを軸に物語は進みます。戦争中という状況の中でも、彼女たちは笑ったり泣いたり喧嘩したりと、自分らしく青春を謳歌しています。その様子はまるで本当は戦争なんて起こっていないかもと思わせるほどです。

この設定は決して僕の想像ではありません。
2022年の初演の際、参考資料で当時の江別の様子を知りました。戦争中とは思えない程に大らかな雰囲気でした。江別製作所が出来た昭和19年当時の江別町は東京や大阪から見れば相当な「田舎町」であったでしょうから、「戦争」がどこか他人事であったのかもしれません。そんな場所で「木製戦闘機キ106」というとんでもない兵器を製造している、これこそが「戦争」の側面の一つだと思いました。これを題材にした舞台を創ることは、北海道で演劇活動をしてる身としては当然の義務であると考えました。再演となる今も、全く同じ思いを抱えて取り組んでいます。

北海道で「木製戦闘機キ106」が造られていた事実。
そして現在、多くの人がそのことを知らない現状。
貴重な歴史がこのまま闇に葬られてしまうのは実に残念なことです。
だとしたら、僕が出来ることは「演劇」という恐ろしいほどアナログな手段を使って、忘れ去られそうな歴史に光を当てること。もしかしたら頼りない微かな光かもしれません。それでも僕は当て続けたい。語り続けたい。先人たちがその場所で抱えていた想いを伝えたいのです。

僕は演劇に関しては全くの凡才です。己の能力のなさに歯噛みする想いで日々を過ごしています。でも恐らく、それを同じくらいに演劇が好きなんだと思います。下手クソな自分と向き合うしんどい作業にも、それなりのやりがいを感じているんだと思います。端から見ればバカな奴に映ることと自分でも思います。でも自分が表現したいと思うことには常に正直でいたいと思うのです。その最優先にあるのがこの「博士と過ごした無駄な毎日」です。この舞台は先人たちに向けた僕なりのラブレターなんだと思います。だからこそ作品創りに関してとことん誠実でありたいのです。

しかし、正直言ってお金の問題は如何ともしがたいものがあります。
少しでも理想の作品にしたいと考え出せば、必ずぶつかる永遠の壁です。正直、公演費は足りていない状況です。それを理由に諦めることだって充分可能です。いや、普通に考えたらその方がいい。でもそれはしたくないのです。なぜなら来年2025年は戦後80周年です。この記念すべき年に江別を舞台にした物語を江別で上演するのはとても意義のあることだと考えるからです。今やらなくていつやるんだぐらいの想いです。しかし現実(資金面)はいつも厳しい。そこで新たなチャレンジとしてクラウドファンディングを始めているのです。

現在までに頂いたご支援は232,000円。本当にありがとうございます。

目標額は1,500,000円。達成までは残り1,268,000円。なかなか道のりは遠いです。正直、毎日が不安との闘いでもあります。頻繁に結果を眺めては一喜一憂。でも僕は充分に分かっています。ローマは一日にして成らず。人気も実力もまだまだの劇団ですが図々しさは人一倍です。これからです。この活動に賛同し、支援したいという方はこちらからお願い致します。飛び上がって喜びます。

▶https://actnow.jp/project/words_of_hearts/detail

また出来ることならば、この劇団words of heartsの取り組みが多くの人の目に留まるようにどんどん拡散して頂けたら嬉しいです。
お願いばかりで申し訳ありません。
でもご支援くださった方々のお気持ちに応える舞台にします。
約束します。
ご支援を受けることで一緒に素敵な舞台に仕上げたいという気持ちです。

何卒よろしくお願いします。

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