一枚の写真に導かれて。

一枚の写真(田中和夫著・幻の木製戦闘機キ106より) 。

ここには木製戦闘機「キ106」を製造していた江別製作所で働いていた4名の女子工員が写っています。
僕はこの写真を始めて拝見したのは2022年の6月頃。
なんて素敵な笑顔だろうと思いました。
時代を超えたイキイキとした表情がそこに散りばめられていました。
確かに服装を見ると、当時が戦時中であることを突きつけられます。
戦争を体験していない身としては、どうしてもあの時代は塞ぎ込んだ空気間を連想してしまうのですが、彼女たちの笑顔は僕のような者が抱いていたステレオタイプのイメージをあっさりと一蹴しました。
どうしてこんな笑顔になれるんだろう。
彼女たちはここでどんな時間を過ごしていたんだろう。
強烈な疑問が僕の中で生まれました。
同時にこのままこの写真をスルーすることを善しとしない強い衝動が湧き起りました。
それは正に僕が「博士と過ごした無駄な毎日」に取り組もうと思った瞬間でした。
今でもこの写真を見ると心が揺さぶられます。
自由が制限されている時代だからこそ、懸命に青春を謳歌している姿。
彼女たちにとって、江別製作所で働いていた時間とは何だったのだろう。
戦争がなかったとしたら、彼女たちはどんな人生を歩んだんだろう。
もし願いが叶うのならば、この舞台をご覧になって頂いて、直接お話を聞いてみたい。

ご存命なら80代後半くらいでしょうか、まだまだ可能性はあります。
そのとき僕は伝えたい。
「博士と過ごした無駄な毎日」は、皆さんを始めとした、当時江別製作所で働いていた人々に宛てたラブレターなんですよと(まちだ)。

本日(8/17)からチケット販売&予約も始まりました。
■Web予約( https://shibai-engine.net/prism/pc/webform.php?d=2o0vydnn
■エヌチケ(https://ticket.aserv.jp/nt/)
■ローソンチケット(Lコード:12414)
■チケットぴあ(Pコード:528-917)
■道新プレイガイド / 交流センター / セコマチケット(セコマコード:D24101701)

クラウドファンディングも8/20から始まります。
ACTNOW( https://actnow.jp/ )で実施します。
より良い舞台にするために皆さんのご支援が必要です。
一緒にこの舞台を創りませんか?
ご参加、お待ちしています。

●劇団words of hearts 第19回公演●
「博士と過ごした無駄な毎日」

【あらすじ】
太平洋戦争末期。戦況は日を追うごとに厳しくなっている。国策として決められた木製戦闘機「キ106」の製造場所に選ばれたのは江別町(現江別市)。そこで多くの若者たちが「お国」のために懸命に働いていた。暗くなりがちな環境の中でも、若者たちは自分らしく生きている。そして昭和20年6月11日。ついにキ106一号機の試験飛行が行われた。大空を飛び立つキ106。固唾をのんで見守る人々が目にしたものは……。

【札幌公演】
2024年10月17日(木)~20日(日)
17日(19:30)
18日(15:00&19:30)
19日(14:00&18:30)
20日(14:00)
@生活支援型文化施設コンカリーニョ(札幌市西区八軒1条西1丁目2ザ・タワープレイス1F)

【江別公演】
2025年6月7日(土)18:00
@えぽあホール(江別市大麻中町26-7)

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