太平洋戦争では310万人もの日本人が亡くなったそうです。
昭和20年8月15日(水)、東京の最高気温は32.3℃(ちなみに札幌は23.9℃)
時間に追われがちなことを言い訳にして、亡くなった先人に想いを馳せることのない日々を送っています。
せめて今日は手を合わせる時間を持ちたいと思います。
戦争が終わって79年。
その間、幸いにして日本は一度も他国から攻撃を受けたことはありません。
そういう意味では、この国はずっと「平和」に過ごしてきたと言えるのかもしれません。
しかし、世界に目を向けるとそうではないことは一目瞭然です。
もしかしたら今この瞬間も戦争で尊い命が奪われているかもしれない。
連日行われる報道を目にするたびに、いたたまれない気持ちになります。
戦地から遠いところにいる僕らはどうしたらいいのでしょう。
ある人は現地に赴いて医療活動に従事するかもしれません。
ある人は支援物資を送る算段をしているかもしれません。
ある人は停戦に向けた命がけの交渉をしているかもしれません。
一日も早く世界中の隅々から戦争がなくなることを願います。
己の都合を「正義」という言葉にすり替え、非人道的な行為がこの世から消えることを願います。
今の僕に出来ることは過去の出来事に耳目を傾けること。
そしてそれを未来に伝えていくことです。
戦争が終わって随分な時間が流れました。
実際に戦争を体験した方々の人数はどんどん減少しています。
しかしその方々が様々な形で当時のことを語ってくれています。
ああ、当時はそんなことがあったんだね。大変な時代だったんだね。
そんな他人事なスタンスで終わらせてはいけない。
方々の声を聞き、それぞれの手段で後世に語り継ぐことは、「今」を生きている者たちの義務であると考えます。
微力ながらそんな想いで一つの舞台を創ります。
江別市で実際にあった小さな歴史に光を当てます。
この舞台が「北海道と太平洋戦争」を語る上での一助になればと思います。
ココロの片隅に留めて置いて頂ければありがたいです。
●劇団words of hearts 第19回公演●
「博士と過ごした無駄な毎日」
【あらすじ】
太平洋戦争末期。戦況は日を追うごとに厳しくなっている。国策として決められた木製戦闘機「キ106」の製造場所に選ばれたのは江別町(現江別市)。そこで多くの若者たちが「お国」のために懸命に働いていた。暗くなりがちな環境の中でも、若者たちは自分らしく生きている。そして昭和20年6月11日。ついにキ106一号機の試験飛行が行われた。大空を飛び立つキ106。固唾をのんで見守る人々が目にしたものは……。
【札幌公演】
2024年10月17日(木)~20日(日)
17日(19:30)
18日(15:00&19:30)
19日(14:00&18:30)
20日(14:00)
@生活支援型文化施設コンカリーニョ(札幌市西区八軒1条西1丁目2ザ・タワープレイス1F)
【江別公演】
2025年6月7日(土)18:00
@えぽあホール(江別市大麻中町26-7)